前川守賢

「ちゃーがんじゅう」

SHUKEN MAEKAWA “Chaaganju”

 前川守賢 「ちゃーがんじゅう」
「かなさんどー」の大ヒットで知られる沖縄民謡界の人気者、「元ちゃん」こと前川守賢、待望のニューアルバム!



■アルバム内容

「『ちゃーがんじゅう』というアルバムタイトルには、世界中の人々が笑顔に溢れ、いつも元気で過ごせれば、という思いを込めました」──前川守賢
※ちゃーがんじゅうとは、ウチナーグチで「いつも元気でね!」という意味です。

 

「かなさんどー」「遊び庭」「世果報でーびる」など、多数のオリジナルヒット曲を持つ、前川守賢。
父親は、漫談師の前川守康。照屋林助と「ワタブーショー」でコンビを組んで沖縄各地を巡り、一世を風靡しました。

前川守賢は、旧正月の元旦に、劇場で生まれ、劇場で育ちました。幼い頃から、照屋林助を始め、登川誠仁や嘉手苅林昌など、沖縄民謡の偉大なる先人達の歌・三絃に接して来ました。
本作には、そのような自身の生い立ちが反映されています。「今回のアルバムでは、先人達から、学び、受け継いだものを、自分なりに表現したいと思いました。また、私の三絃人生はこの人から始まった、と言える師匠の黒島裕市さんにも、改めてリスペクトをしたいと思いました。」「60歳を過ぎて、夢よもう一度と、憧れの古謝美佐子さんとのコンビで、デビューシングル収録曲を、42年振りに録音しました。さらに、音源化を待望されていた、饒辺愛子さんとのコンビ歌も収録しました。この人と共演したい、この歌を歌いたいという、私の思いを形にしたのが、今回のアルバムです」(前川守賢)。

さらに、新曲に関しては「沖縄から、世界の全ての人々に対して、笑顔が溢れる日々が過ごせますように。そしていつも元気に過ごせますように。と思いを込めて『ちゃーがんじゅう』という曲を作りました」「『踊ゐ三板(サンバで踊ろう)』は、沖縄オリジナルのリズム楽器である三板と、踊りのサンバを掛けて、私の大好きな、田場盛信さんをフィーチャーしたかったのです」
アンコール曲には、「かなさんどー」を三絃と歌のみで収録しました。「かなさんどーとは、愛してるという意味になります。我々は一人ではなく、必ず側には、あなたを愛してくれる人がいるから。あなたは、一人じゃないんだよ。との思いを込めたこと歌を、今の時代に、もう1度歌いたかったのです。しかも、今回は自身の歌と三絃のみで」

沖縄民謡のスタンダードから、デュエット曲、新作まで、唄者、前川守賢の思いが溢れた作品です。


■収録曲

試聴 クリックでウインドウが開きます。

① 踊ゐ三板(サンバで踊ろう)
作詞・作曲:前川守賢
歌・三絃:前川守賢 歌・三板:田場盛信 島太鼓・囃子:ひがけい子
三板の名手、田場盛信をフィーチャーしたオリジナル曲。囃子の「ケレレレ ケッケン」は、田場の師匠、登川誠仁が、三板の連続トレモロを教える際に使った掛け声。登川誠仁師にリスペクトを込めました。
② ちゃーがんじゅう
作詞・作曲:前川守賢
歌・三絃:前川守賢 エイサー太鼓・囃子:比嘉浩之、国場涼太 パーランクー・囃子:知念梓、津波ありさ 囃子:ひがけい子、前川華暖
エイサーのビートが勇ましいオリジナル曲。世界中の人々が、いつも元気でありますように!との思いを込めて録音しました。愛娘の華暖さんが囃子で参加。
③ 月眺み
作詞:冨着よし 作曲:普久原恒勇
歌・三絃:前川守賢 歌・三絃・ボンゴ・ギロ:ひがけい子 ガットギター:松田弘二 囃子:知念梓、津波ありさ
「ひがけい子さんと一緒に、是非、この曲を歌いたかった」(前川守賢)
ひがけい子がメンバーの「でいご娘」のレパートリーとしても有名。なおこの曲は、普久原恒勇氏の作曲活動デビュー作品である。
④ 恋語れ
作詞:嘉手苅林昌 曲:沖縄民謡  歌・三絃:前川守賢
沖縄民謡のスタンダート曲。いくつかある歌詞の中から、嘉手苅林昌が作った歌詞でレコーディングしました。
「私が三絃を弾いているのを見た事がない、という人も、沖縄にはたくさんいます。これからは、三絃一丁でどんどん聴かせていきたい」(前川守賢)
⑤ ハイタイ寄しりてぃちゃーびたん
作詞:平田嗣光 作曲:前川守賢
歌・三絃:前川守賢 歌:饒辺愛子 島太鼓:ひがけい子
「愛子さんと、ステージで歌ってきたこの曲を、今回、是非ともレコーディングしたかった」(前川守賢)。
饒辺愛子は「肝がなさ節」のヒットで知られるベテランシンガー。
⑥ やしりん節
作詞・作曲:上間昌成
歌・三絃:前川守賢、古謝美佐子
1981年リリース、前川守賢のデビューシングル「かなさんどー」のB面に収録されていたこの曲を、42年振りに2人でレコーディング。
⑦ イービン小
作詞:上原直彦 作曲:三田信一
歌・三絃:前川守賢 歌:前川華暖 ガットギター:松田弘二
「愛娘と、是非、この曲をレコーディングしたかった」(前川守賢)
イービン小とは、ウチナーグチで小指のことです。
⑧ デンサ節
八重山民謡
歌・三絃:前川守賢、新良幸人
「幸人とこの曲を歌い、師匠の黒島裕市さんに捧げたかった」(前川守賢)
⑨ 月と涙
作詞・作曲:小浜守栄  歌・三絃:前川守賢
偉大なる島唄の先人、小浜守栄にリスペクトを込めて録音しました。この曲は、小浜守栄の代表曲の1曲。
⑩ 紺地小
沖縄民謡
歌・三絃:前川守賢 歌:金城恵子 琉琴:安慶名久美子
「憧れの金城恵子さんと、是非、この曲を一緒に録音したかった」(前川守賢)
「紺地小」は情歌の代表曲であり、金城恵子の十八番でもあります。
⑪ 早嘉手久節(カーディークーグヮー)
沖縄民謡
歌・三絃:前川守賢、徳原清文 島太鼓:ひがけい子
「清文さんと、この曲を一緒に歌うのが夢でした」(前川守賢)
歌詞は、登川誠仁の歌集からです。
⑫ にーびち音頭
作詞:とりみとり 作曲:普久原恒勇
歌・三絃:前川守賢 歌:饒辺愛子 島太鼓:ひがけい子 三板:田場盛信
この曲も、5曲目同様、饒辺愛子とステージで歌ってきた曲です。にーびちとは、結婚のことです。
⑬ 下千鳥
沖縄民謡  歌・三絃:前川守賢
沖縄民謡のスタンダード。前川守賢による、至高の歌・三絃。

ボーナストラック

⑭ かなさんどー(三絃ヴァージョン)
作詞・作曲:前川守賢  歌・三絃:前川守賢
1981年リリースのデビュー曲を、歌と三絃で。前川守賢から、世界中のみなさんに、愛いを込めて。


■アーティストプロフィール

1960年生まれ。
昭和の漫談師として、大活躍した、前川守康の次男として名護の劇場で生まれる。
誕生日が旧正月の元旦だったことから、「元ちゃん(げんちゃん)」の愛称で親しまれる。
なお、前川守康は照屋林助と「ワタブーショー」でコンビを組んで、沖縄各地を巡り、一世を風靡した。
幼稚園から小学時代に住んでいた沖縄市の自宅は、稽古場でもあった事から、照屋林助を始め、嘉手苅林昌、登川誠仁など、錚々たる唄者が訪れ、その唄・三絃に触れた。
中学二年の時に、向かいに越してきた八重山民謡を歌う黒島祐市(知名定男の一番弟子)から三絃の初歩から指導を受け弟子となる。
黒島から知名定男を紹介され、様々な創作手法を知名定男から学んだ事が、前川の歌の世界を、大きく広げる事となった。
その後、中学を卒業して、芸能の世界(舞踊や芝居の地謡など)に飛び込み、知名定繁や登川誠仁などの伴奏も務める。
知名定男から、オリジナル曲を書くように勧められて書いた「かなさんどー」にて、1981年にレコードデビュー。
「かなさんどー」は大ヒットを記録し、忽ち、前川守賢の名は沖縄中に知れ渡る。
その後も、「遊び庭」「世果報でーびる」「カチャーチどんどん」、沖縄そばのPRソング「沖縄そばの歌」など、ヒット曲を連発。民謡界に、シンガー・ソングライターの概念を確立させると共に、その名を不動のものとする。
また、在宅寝たきり高齢者への慰問などボランティア活動にも取り組み、2010年には第32回琉球新報活動賞(社会活動)を受賞した。
現在、歌はもちろん、司会業・踊り・芝居と何でもこなすマルチタレントとして大活躍中。
RBCiラジオ「民謡で今日拝なびら」のパーソナリティーも週3回務めている。

■レコーディング・データ

  • 録音:スタジオG(宜野湾) 2023年2月 エンジニア:比嘉康晶
  • ミックス:sudio Chatri 2023年2月&3月 エンジニア:飯塚晃弘、田中三一
  • マスタリング:sudio Chatri エンジニア:田中三一