レネ・パウロ

「ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト〜スウィート・バラード・フォー・ハワイ〜」

Rene Paulo “The Way You Look Tonight 〜Sweet Ballad for Hawaii〜”

ハワイから届いた至福のピアノ。

“ここにあるのは時代や場所を超越して存在している美しい曲ばかりだ。
 これらの歌とメロディは、永遠に消えることはない”

——レネ・パウロ


■アルバムの内容

2015年3月リリースのアルバム「スターダスト〜スウィート・メロディー・フォー・ハワイ〜」以来、1年1ヶ月振りとなる作品です。
収録曲についてレネは“若い頃からずっと好きだった曲、よく聴いていた曲ばかりだ。今回の収録曲を弾いていると、いろんなことを思い出すよ” と語っています。
本作にはアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「イパネマの娘」、バート・バカラックの「恋よさようなら」を始め、ジャズ・スタンダードから映画音楽、シャンソン、ポップスまで、今なお輝き続ける珠玉のスタンダード曲が収録されています。
ここに収められている曲からは、ある時代だったり、人々だったり、いろんなことが思い出として甦ってくるような気がするね。このアルバムを聴いて、私のように自分自身の過去を思い出す人もいるんじゃないかな”。
ハワイから届いた最高にスウィートでロマンティックな音の宝石箱と言えるアルバムです。

録音年度: 2015年12月 ホノルルにて録音

使用ピアノ: Pleyel(プレイエル。世界最古のピアノメーカーであり、ショパンが愛用したことで有名。フランスのメーカー。)


■収録曲

試聴 クリックでウインドウが開きます。

01. The girl from Ipanema(イパネマの娘) 作曲:Antonio Carlos Jobim
世界的に大ヒットしたボサノヴァです。
02. I'll never fall in love again(恋よさようなら) 作曲:Burt Bacharach
バート・バカラック作曲の名曲です。ディオンヌ・ワーウィックの大ヒット曲でもあります。
03. Satin Doll(サテン・ドール) 作曲:Billy Strayhorn / Duke Ellington
ビリー・ストレイホーンとデューク・エリントンによるジャズ・スタンダードです。
04. The way you look tonight(ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト) 作曲:Jerome Kern
1961年にレターメンが歌い大ヒットを記録しました。
05. Days of wine and roses(酒とバラの日々) 作曲:Henry Nicola Mancini
ヘンリー・マンシーニが曲タイトルと同じ映画のために書いた曲です。
06. Tennessee waltz(テネシー・ワルツ) 作曲:Pee Wee King
パティ・ペイジの歌唱で知られるジャズ・スタンダード曲です。
07. My foolish heart(マイ・フーリッシュ・ハート) 作曲:Victor Young
ビル・エヴァンスの演奏で知られるジャズ・スタンダード曲です。
08. La vie en rose(バラ色の人生) 作曲:Louiguy
シャンソンの代表曲であり、エディット・ピアフの代表曲でもあります。
09. Raindrops keep fallin' on my head(雨にぬれても) 作曲:Burt Bacharach
B.J.トーマスのヒット曲でも知られるバート・バカラック作曲の名曲です。
10. What a wonderful world(この素晴らしき世界) 作曲:George David Weiss / George Douglas
ルイ・アームストロングの代表曲としても有名な名曲です。
11. Love me tender(ラヴ・ミー・テンダー) 作曲:Traditional
エルヴィス・プレスリーの歌唱で知られる美しい曲です。
12. The shadow of your smile(いそしぎ) 作曲:Johnny Mandel
映画「いそしぎ」のテーマ曲として書かれました。
13. Someday my prince will come(いつか王子様が) 作曲:Frank Churchill
ビル・エヴァンス、マイルス・デイヴィスなど、多くのジャズメンがカヴァーしている、ディズニー映画「白雪姫」の挿入歌です。
14. Autumn leaves(枯葉) 作曲:Joseph Kosma
世界で最も知られているシャンソンです。
15. As time goes by(時の過ぎゆくままに) 作曲:Herman Hupfeld
映画「カサブランカ」のテーマ曲です。
16. Bewitched, Bothered, and Bewildered
(ビーウィッチド・バザード・アンド・ビウィルダード)作曲:Richard Rodgers
ドリス・デイなどのカヴァーで知られるアメリカン・スタンダードです。
17. Day by Day(デイ・バイ・デイ) 作曲:Axel Stordahl / Paul Weston
サラ・ヴォーンなどのカヴァーで知られるアメリカン・スタンダードです。
18. Body and Soul(ボディ・アンド・ソウル) 作曲:John W. Green
多くのジャズ・プレイヤーが取り上げているスタンダード曲です。
19. But not for me(バット・ノット・フォー・ミー) 作曲:George Gershwin
ジョージ・ガーシュイン作曲のスタンダード曲です。チェット・ベイカーなど多くのプレイヤーがカヴァーしています。
20. Georgia on my mind(我が心のジョージア) 作曲:Hoagy Carmichael
レイ・チャールズの歌唱で知られるジャズ・スタンダード曲です。
21. Save the last dance for me(ラスト・ダンスは私に) 作曲:Doc Pomus / Mort Shuman
ドリフターズの大ヒット曲であり、アメリカン・ポップスのスタンダード曲です。

■レネ・パウロ プロフィール

1930年ハワイ、オアフ島ワヒアワ生れ。母親が弾くピアノに興味を持ち、その後個人教授からピアノを習い始め、18歳になると、ハワイ出身の音楽家として初めてニューヨークのジュリアード音楽院へ進学しました。
1950年代は、アメリカ軍属のピアニストとして様々な所に行きましたが、その内の1年半程を日本で過しました。六本木や赤坂、銀座で「ジャズ・ピアニストの帝王」として日本の社交界のトップクラスの人々の前で演奏しました。日本では中村八大氏と親交を結んだり、渡辺晋氏率いる「シックス・ジョーズ」のピアニストとして活躍しました。渡辺氏からは日本に留まって活動してはどうか、と提案されましたが、ハワイに戻り、1950年代後半からいよいよワイキキにて本格的な演奏活動をスタートします。
当時のワイキキは、“ラウンジ・ミュージックの楽園”と呼ばれる程、クラブやバー、キャバレー(総称してラウンジ)が多数あり、あらゆる場所でピアニストが求められました。ハワイアンを始め、さまざまなジャンルの名曲をロマンティックに奏でるレネは引っ張りだこでした。
1961年、アメリカ本土のリバティレコードから、ファースト・アルバムをリリースし、その後1970年までに18枚から19枚のアルバムをリリースしました。2002年には32年振りのアルバムを2枚同時にリリース。1枚はハワイアン名曲集、もう1枚はハワイの日系の人々に愛されて来た日本の曲(「ここに幸あり」「見上げてごらん夜の星を」などを収録)ばかりを集めたアルバムです。2003年にはハパ、ケオラ・ビーマなどハワイを代表するアーティストの名曲をカヴァーした「ワイマナロ・ムーン」をリリース。2012年にはマカナ、シリル・パヒヌイなどハワイを代表する15人のボーカリストと共演したアルバム「デュエット」をリリース。2015年3月には、「スターダスト〜スウィート・メロディー・フォー・ハワイ〜」をリリース。現在も現役で活躍している、ハワイを代表するピアニストです。