マーティン・パヒヌイ

「ホオロヘ〜優しき歌声、アロハの心〜」

ハワイアン・スラック・キー・ギター・マスターズ・シリーズ (23)
Martin Pahinui "HO‘OLOHE"

ハワイを代表するヴォーカリストの一人、マーティン・パヒヌイ。
ハワイアン・ミュージックの巨匠ギャビー・パヒヌイを父に持つ、マーティンのハートウォームで優しい歌声が堪能出来る作品です。

アロハ・スピリット溢れる素晴らしいヴォーカルによる永遠のハワイアン・アルバム!
※ホオロヘとは“耳を澄ましてごらんなさい”というハワイ語です。


■アルバムの内容

全曲マーティン・パヒヌイのヴォーカルがフィーチャーされた本作は、マーティン・パヒヌイ(リード・ヴォーカル、リズム&スラック・キー・ギター)、アアロン・マヒ(ベース、バックグラウンド・ボーカル)、ジョージ・クオ(スラック・キー・ギター、バックグラウンド・ボーカル)、ボビー・インガノ(スティール・ギター)といったいずれもハワイを代表するミュージシャンによってレコーディングされました。
マーティンのヴォーカルはまさにハワイそのものを体現していると言えます。優しく大らかでハートウォームな声質とアロハ・スピリットを宿した歌声は、唯一無二の存在です。
ハワイ音楽に於ける伝説のミュージシャンであるギャビー・パヒヌイを父に持ち、幼い頃から音楽に親しんできたマーティンには、父親を始め多くのミュージシャンから引き継いで来た、素晴らしいハワイ音楽の遺産があり、本作はそれが遺憾無く発揮された作品です。
本作についてマーティンは次のように語っています。

「私達がこのアルバムで分かち合っている音楽を聴いて、みんなが楽しんでくれたらいいと思っている。
これは私達が聴きながら育ち、愛してきた音楽なんだ。だから今こうして演奏出来ることをとても幸せに感じているよ」

収録曲はいずれもハワイアンのスタンダード・ナンバーで、マーティンが長く親しんで来た楽曲です。また全曲フラ・ダンスの使用にも最適です。


■収録曲

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01. ʻAhulili アフリリ
パニオロ(ハワイのカウボーイ)に人気のあるこの曲のタイトルは、マウイ・ランチング・ランズの山の名前であるアフリリとリリ(嫉妬)と言う言葉を掛けたもので、歌詞の内容にも繋がっています。
02. Beautiful ʻIlima ビューティフル・イリマ(美しきイリマ)
1873年に書かれた美しいバラード曲。香りの強いイリマの花や霧のしずくなど伝統的なハワイのイメージを表現した歌詞です。
03. Hanohano Hawaiʻi ハノハノ・ハワイイ
タイトルは「有名なハワイ」あるいは「栄光のハワイ」を意味します。ハワイ島はレフア、マウイ島はロケラニ(ハラ)、オアフ島はイリマ、カウアイ島はモキハナと各島固有のレイを讃えています。
04. Kauoha Mai (The Keyhole Hula) カウオハ・マイ(ザ・キーホール・フラ)
ハワイを代表する歌姫レナ・マシャード作によるパーティーソングの定番曲です。キーホール=鍵穴から覗き見した時に見えた物語を歌っています。
05. Lei Hinahina レイ・ヒナヒナ
この曲の作曲者ジョン・カメアアロハ・アルメイダが、自分の最も愛する小さく白いヒナヒナの花のレイを、カヌーさえ扱えない見知らぬ者が身に着けているところから曲想を得たこの曲は、恋愛関係のもめごとに連なるイメージをテーマにしています。
06. Waikapü ワイカプ
この曲は西マウイにある4つの主要な清流に関わる風(ワイカプ、ワイルク、ワイエフ、ワイヘエ)の事を描写しています。
07. Kanaka Waiwai (Iesü Me Ke Kanaka Waiwai)
カナカ・ワイワイ(イエス・メ・ケ・カナカ・ワイワイ- イエスと金持)
ハワイの讃美歌であるこの美しい曲は、1915年にハワイ伝説のミュージシャンであるジョン・カメアアロハ・アルメイダ が作曲したと伝えられています。
08. Lei No Kaʻiulani レイ・ノ・カイウラニ
タイトルが「カイウラニ王女に贈るレイ」との意味になるこの曲は、優雅な香りの小さな葉マイレ(伝統的なレイに使う植物)に絡み付く白いレフアの花の事を歌っています。
09. C-A-T, Pöpoki Spells Cat  C-A-T, ポポキ・スペルズ・キャット
「ワイキキ」の作者でもあるアンディ・カミングスが言葉のレッスン用としてこのスウィング調の曲をよく歌っていました。マーティンの父、ギャビー・パヒヌイとアンディ・カミングスが親友であったことから、この曲はマーティンに とっても大変思い出深い曲です。
10. Molokaʻi Nui A Hina モロカイ・ヌイ・ア・ヒナ
“女神ヒナの偉大なるモロカイ”というタイトルを持つこの曲は、ヒロカイ島を讃えた歌詞が歌われています。
11. Nä ʻOno Iä Nä Küpuna ナ・オノ・イア・ナ・クプナ
“年長者たちの思い遣り”というタイトルを持つこの曲を、マーティンは父のギャビーから習いました。
12. Pänini Pua Kea パニニ・プア・ケア
伝説のバンド、ギャビー・パヒヌイ・ウィズ・ザ・サンズ・オブ・ハワイに大いなるリスペクトを込めて演奏されているこの曲は、白いサボテンの花であるパニニの蜜を味わう時の事を描写しています。
13. Pua Lïlia プア・リリア
プア・リリア(ユリの花)をモチーフにて歌われる恋歌です。マーティンの深みのあるヴォーカルが素晴らしく感動的です。

※全13曲 全曲ヴォーカル入り


■マーティン・パヒヌイ プロフィール

1951年生まれ。伝説のハワイアン・ミュージシャン、ギャビー・パヒヌイを父に持つ。3歳の時にウクレレを手に取り、音楽の世界に飛び込んだ。中学生の時にギターを始め、兄のブラ・パヒヌイ、シリル・パヒヌイらとザ・キャラクターズという名のロック・バンドを組む。1970年代の始め、父親のギャビー・パヒヌイ、兄弟のブラ、シリル、サニー・チリングワース、アッタ・アイザックなどと伝説のバンド、ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンドに参加する。1980年代半ばには、兄のシリルと共に当時ハワイで大人気のバントピーター・ムーン・バントに参加する。
1992年には兄弟とパヒヌイ・ブラザースを結成。ライ・クーダー、ディビィッド・リンドレー、ジム・ケルトナーなどとアルバムを制作する。
その後はソロ活動に専念し、人気グループのフイ・オハナでベースを弾いていたほか、ギタリストのジョージ・クオと共演を重ねる。またレイ・カーネの妻であるイローディア・カーネのアルバムにもゲスト・ヴォーカリストとして参加する。
現在もヴォーカリスト、ベーシストとしてマイペースな活動を続けている。