ジョージ・カフモク・ジュニア

「ドレンチト・バイ・ミュージック~美しき12弦ギターの調べ~」

ハワイアン・スラック・キー・ギター・マスターズ・シリーズ (7)

「ドレンチト・バイ・ミュージック~美しき12弦ギターの調べ~」
12弦ギターの調べが美しい、珠玉のハワイアン・アルバム!
「アロハ・オエ」ほか名曲をゆったりと奏でた、マウイ島発、スラック・キー・ギター・アルバムの名作です。

■本作について

ハワイのグラミー賞と呼ばれる「ナ・ホク・ハノハノ・アワード”」を、2000年と2005年に受賞した実力派ギタリスト!

「Earthy & Organic」と形容される、ギターと歌声が魅力的なジョージ・カフモク・ジュニアは、マウイ島の美しい自然に根ざした音楽を奏でています。彼は自分の音楽を「アイナ(大地)に常に根ざしたものであり、アイナに対する愛や尊敬が、私の音楽には一貫して流れているんだ。」と述べています。12弦ギターによる、ゆったりとした、そして時に壮大な演奏は、まさにハワイのアイナを感じさせるものです。「ウイ・ラニ」「アロハ・オエ」の美しいギターの他、ボブ・ブロッズマンをゲストに迎えての「ハノハノ・ハワイ」の楽しい演奏も聴き所です。
他の人と音楽を分かち合うことは、ジョージの人生の中でも常に大きな部分を占めて来ました。「本作に収録された曲も、リスナーと是非分かち合いたいと願っています」とコメントを寄せています。
マウイの豊かな大地から届いた、ギターの調べをお楽しみ下さい。


■収録曲

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1.クィーンズ・ジュビリー
1887年、イギリスのヴィクトリア女王の在位50周年を祝うためにハワイを旅立った、リリウオカラニ王女がヴィクトリア女王のために作曲し、携えて行った曲です。
2.カ・ウルウェヒ・オ・ケ・カイ
1978年に書かれたこの曲は、ハワイの大地と海と共に生きるハワイ人が、好きな海藻を食用として採集する仕事の事を歌い込んでいます。
3.ハノハノ・ハワイ(With ボブ・ブロッズマン)
花々のレイ(首飾り)や、ハワイ、マウイ、オアフ、カウアイといった島々の彩りを讃える伝統的な曲です。
4.カウアノエアヌヘア
マウイ島生まれの、ハワイを代表するシンガーの1人、ケアリイ・レイシェルの曲をカヴァーしています。
5.ウイ・ラニ
ハワイを代表する歌姫、レナ・マシャード作曲のとても美しい曲です。「ぴちぴちとした若い美しい女性は、誰が見ても心を動かされるもの」と歌い込まれています。
6.カウラナ・ナ・プア
曲タイトルは“名高き花”。リリウオカラニ女王の1893年の退位と、アメリカ合衆国政府によるハワイ併合に対する抗議として書かれた曲です。
7.カウラナ・オ・カワイハエ(With ダイアナ・アキ)
“名高きカワイハエ”と名付けられたこの曲は、ハワイワナ(語りかける海風)、マウナ・ケアの風景、イリマ(黄色い花)の美しさなどの物語を歌い込んでいます。
8.エ・クプナ・エイ・ネイ
ジョージの祖父、トミー・エイ・ネイ・マルチネスに対する忘れがたい愛惜の念から、この曲が作られました。
9.ホオイポイポ・オ・ワイアナパナパ
マウイ島ハナ近郊のワイアナパナパの洞窟から滴る冷たい水の音や、ハトの鳴き声と言った、豊かな自然界の音に触発されて書き上げた曲です。
10.アロハ・オエ
世界中に知られたこの別れの曲は、1877年にリリウオカラニ女王によって書かれました。


■ジョージ・カフモク・ジュニア プロフィール

ハワイを代表するスラック・キー・ギタリストであり、同時に作曲家、ハワイに伝承する古くからの物語の語り部、そして高校の教師でもある。また毎週水曜日は定期的なライブを行っており、6月の第3週にはスラック・キー・ギターとウクレレのワークショップを行っている。

ハワイ島生まれで、60歳になるジョージは13才からプロとして活躍しており、(最初はハワイ伝説のシンガー、クィ・リーの伴奏を務めた)1969年にカメハメハ・スクールを卒業すると、カリフォルニア大学に入学し、美術と工芸の学位を取得する。その後ハワイに戻り、ミュージシャン活動と並行して、高校にて美術の教師をしながら子供達と一緒にハワイ語のスキル・アップにも努めている。また、ハワイの伝統的な生活習慣を生徒に伝える為、自らハワイアン・フードを作り、給食の時間に生徒と共に味わっている。スラック・キー・ギターを弾き、プロ・ミュージシャンとして活躍しているのも、ハワイ文化を伝えたいという思いからである。

現在までオリジナルアルバムを6枚(内2枚はピアニスト、ジョージ・ウィンストンのプロデュース)、ウクレレ・プレーヤーのダニエル・ホーとの共演作を6枚(内2枚は2000年、2005年にハワイのグラミー賞と呼ばれる“ナ・ホク・ハノハノ・アワード”を受賞)、毎年マウイ島でのスラック・キー・ギターのフェスティバルを収録したライブ・アルバムにも参加している。(このライブ・アルバムは2006年から連続3年、グラミー賞のベスト・ハワイアン・アルバム部門で1位になっている。)また、アメリカ人ギタリスト、ボブ・ブロッズマンとの共演作も近年リリースされた。

2009年には初の国内盤によるソロ・アルバムをリリース。(「ア・ジェントル・ハワイアン・ブリーズ~ザ・ベスト・オブ・スラック・キー・ギター・ソングス~」RES-153)