ボブ・ブロッズマン&レッドワード・カアパナ

「キカ・キラ・ミーツ・キーホーアル〜魅惑のハワイアン・ブルース」

ハワイアン・スラック・キー・ギター・マスターズ・シリーズ (6)

「キカ・キラ・ミーツ・キーホーアル〜魅惑のハワイアン・ブルース」
ハワイを代表するスラック・キー・ギターの名手、レッドワード・カアパナと、アコースティック・スティール・ギターの名手、ボブ・ブロッズマンによるデュオ作品! 「アカカ・フォールズ」「モアナ・チャイムズ」など聴き所満載のアルバムです。

■本作について

ギターの名手2人が織りなす、素晴らしいハワイアン・アルバム!

ハワイを代表する演奏者の1人、レッドワード・カアパナ。1948年ハワイ島で生まれ、フイ・オハナというトリオを結成し人気を博しました。現在もソロやユニットで活躍を続けており、そのエキサイティングな演奏スタイルは多くのファンの支持を得ています。
一方、シリル・パヒヌイとのデュオ作も評判のボブ・ブロッズマンは、今作では十八番のアコースティック・スティール・ギターを2種類使っています。1つはナショナルのリゾネーター・ギター(金属ボディに共鳴板が付いたギター)であり、もう1つはコアの木で作られたワイゼンボーン・コア・ウッド・ギターです。より多彩なスティール・ギターのサウンドをお楽しみ頂きながら、ハワイアンの名曲の数々をブルージーかつ、色彩豊かに奏でます。
レッドワード・カアパナは今作について「ボブの演奏はじつに素晴らしい。レコーディングはとてもうまくいった。最初から息はバッチリ合っていて、せいぜい1テイクか2テイクの録音で十分だった。僕の叔父のフレッドならきっと『これはいい!すぐにプレスしよう!』と言うだろう。」と述べています。
豊かなギター・アンサンブルが織りなす、美しいハワイアン・サウンドをお聴き下さい。


■収録曲

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1. マイカイ・ノ・カウアイ
20世紀初頭に作られた、カウアイ島を讃える曲です。ボブの敬愛する、タウとローズ・モエ夫妻も、1929年にこの曲を日本で録音しています。
2. レイ・アワプヒ(マイ・イエロー・ジンジャー・レイ)
1893年に作られたこの曲は、深い愛を象徴するジンジャーの花で作られた、美しいレイのイメージを元に作られています。
3. コロパ
曲のタイトルは癇癪を起こして難しがる子供や、暴走する馬といった意味です。ソル・ホオピイの録音でも有名です。
4. パアハナ
タウとローズ・モエの夫妻はこの曲を、マダム・リヴィエルズ・ハワイアンズのメンバーとして、1929年に録音しました。ボブ・ブロッズマンのお気に入りです。
5. アカカ・フォールズ
ハワイアンの名曲として多くのミュージシャンが録音しています。ハワイ島のアカカの滝をモチーフにした曲です。
6. マイレ・ラウ・リイリイ
レイを作るのに用いられる、小さなマイレの花(マイレ・ラウ・リイリイ)の事をモチーフにしています。
7. マウイ・チャイムズ
ハワイアン・ギタリストに人気の曲です。マウイを褒め称える歌詞が付いています。
8. ウア・リケ・ノ・ア・リケ
優しい雨がレフアのつぼみを濡らす中、真夜中のロマンティックな出会いを唄い込んでいます。
9. エ・リリウ・エ
19世紀後半にリリウオカラニ女王のために作られた曲です。
10. フラ・ブルース
ハワイアンの名曲として、良く知られた曲です。1920年代にモアナ・ホテルにて披露されました。
11. モアナ・チャイムズ
7曲目同様、ハワイのギタリストに人気のある曲です。
12. レペ・ウラウラ
この曲のタイトルは、オンドリのとさかのことです。
13. カ・レイ・エ
このアルバムの中でも、ボブ・ブロッズマンのお気に入りの一曲で、ハワイの名作曲家ジョニー・ノーブルの作品とされています。
14. フォート・ストリート
ボブ・ブロッズマンはこの曲を、1929年のタウ・モエの録音から学びました。
15. タヒチ・モエ
名スラック・キー・ギタリストのレオナード・ワワン作の「オピヒ・モエモエ」の、タヒチ語によるヴァージョンです。
16. カラマウラ
モロカイ島のハワイ入植協会のために書かれた、メレ・パナ(その土地の事を歌った歌)です。


■レッドワード・カアパナ プロフィール

1948年ハワイ島生まれ。幼い頃からキーホーアル(スラック・キー・ギター)に親しみ、1960年代の半ばからプロとして演奏を始めた。その後オアフ島に移り、フイ・オハナというトリオを結成し、人気を博する。本レーベル、ダンシング・キャットから2枚のソロアルバムをリリースしている。ギター、ウクレレ、ベース、オートハープ、スティール・ギターの名手として、ハワイに於けるトップクラスの演奏家として活躍中。

■ボブ・ブロッズマン プロフィール

1954年ニューヨーク生まれ。若い頃から音楽を始め、ブルースを中心に多くのアルバムをリリースし、併せてハワイアン・ミュージックにも深く傾倒する。スラック・キー・ギターの名手レッドワード・カアパナとの共演作や、伝説のスティール・ギター奏者タウ・モエとのジョイントアルバムも話題となる。沖縄音楽にも関心を示し、平安隆との共演作もリリースする。ナショナル製のアコースティック・スティール・ギターの第一人者。