ケオラ・ビーマー

「モエウハネ・キカ〜優しきハワイの風〜」

ハワイアン・スラック・キー・ギター・マスターズ・シリーズ (4)

「モエウハネ・キカ〜優しきハワイの風〜」
ハワイを代表するギタリスト、ケオラ・ビーマー。
限りなく優しいギターの響きが美しい、まさに至福のハワイアン・アルバム。

■本作について

母なるハワイの大地から届いた、その優しいギターサウンドは“モエウハネ・キカ=ドリーム・ギター”と形容される素晴らしさです!

ハワイを代表する名門音楽一家、ビーマー家。ファルセット歌手でピアニストのマヒ・ビーマーを始め、素晴らしい音楽家を輩出して来ました。そしてそのハワイ音楽の遺産を今に継承するのがケオラ・ビーマーです。本作のオリジナル・アルバムタイトル「モエウハネ・キカ」は「ドリーム・ギター」と訳され、まさに本作のサウンドを表現しており、ナイロン弦の優しいギターサウンドは、夢見心地にさせてくれます。

ケオラ・ビーマーは語ります。 「楽器には人の魂、すなわち演奏者のマナが吹き込まれ、楽器自身が魂を持ち始めるというのがハワイの考え方なんだ」

まさにそのコメントが伝わって来る、ギター・サウンドです。


■収録曲

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ハワイアンの大ヒット曲「エ・クウ・モーニング・デュー」「バリ・ハイ〜ストレンジャー・イン・パラダイス」から、フラのナンバー「フル・マモ〜キモ・フラ」「ハオレ・フラ」までとても親しみやすい選曲です。

1. エ・クウ・モーニング・デュー
ハワイを代表するヒット曲の1つ。ケオラはこの印象的はアレンジのインスピレーションを、若い頃に過ごしたハワイ島ワイメアの霧深い高地で得たと言います。
2. レイ・アワプヒ
有名なスタンダード曲で、恋人たちをしっかり結び付けるというアワプヒ(ジンジャー)のレイのことを歌っています。
3. ウィンター・タイド
ケオラのオリジナル作品で、自ら開発したカ・ホヌ・チューニングを使った曲です。
4. ヘ・プナヘレ・ノ・オエ
アルバート・ナハレアによって書かれたこの作品は、ハワイ島では良く知られた人気曲です。
5. スラック・キー・ミュージック・ボックス
3本のスティール・ギターを使用しています。曲は一人の男の妻への愛と、ミュージシャンとしての音を追求する繊細な感情を表現しています。
6. クウィポ・クウ・レイ
この伝統的なハワイアンのタイトルは「私の愛する人、私の愛するレイ」の意味になります。
7. スウィート・シンギング・バンブー
花の香る夜に貿易風がココヤシに口づけをする、ランデブーの様子を伝えます。
8. メドレー:ケ・アリイ・フル・マモ〜キモ・フラ
「ケ・アリイ・フル・マモ」はジョーナ・クヒオ・カラニアナオレ王子の妻であるエリザベス・カヌハ・カラニアナオレ王女を称えた曲です。「キモ・フラ」はヒロの町の上のピイホヌア高地にある美しい土地、モアニケアラのために書かれた作品です。
9. ロゼラニ・ブロッサムズ
ハワイを代表する作曲家の一人、ジョニー・アルメイダの名曲で、マウイ島の公式の花であるロゼラニ・ローズを称えた作品です。
10. ホロ・ワアパ
ハワイを代表する歌姫、レナ・マシャード作の曲です。レナの名作として多くの人々に愛されています。
11. アウ・カイ
スチール・ギター・ソロによるこの曲には、ケオラのトレードマークであるギターの装飾音が散りばめられています。
12. ハオレ・フラ
この曲は1927年に、ハワイを代表する作曲家であるR.アレックス・アンダースンによって作曲された名曲です。
13. メドレー:バリ・ハイ〜ストレンジャー・イン・パラダイス
「バリ・ハイ」は1947年のヒット・ミュージカル「南太平洋」のために書き下ろされた曲です。多くの人に愛されたスタンダード曲です。
14. クウ・レイ・アワプヒ・メレメレ/プア・ビー・スティル
「クウ・レイ・アワプヒ・メレメレ(私の愛するジンジャーのレイ)」は、香りの強いジンジャーのレイについての曲です。「プア・ビー・スティル」は、“朝のそよ風は仲むつまじいカップルにビー・スティルの花の香りを運んでくる”と歌われている曲です。
15. サノエ
4本のギターを使って演奏されており、ポリネシアの楽器オヘ・ハノ・イフ(ノーズ・フルート)も使われています。セレナーデであるこの曲は、美しい名曲として多くの人々に愛されています。

収録時間50:54 収録曲は全てインストゥルメンタルです。



■ケオラ・ビーマー プロフィール

1951年ホノルル生まれ、ハワイ島のワイメアで育ちました。彼の一族のビーマー家は、何世代にも亘ってハワイ音楽に深く関与して来ました。その中にはファルセット歌手でピアニストのマヒ・ビーマーもいます。1972年には初のスラック・キー・ギターによるソロ・アルバムをリリース。オジー・コタニを初め、多くのスラック・キー・ギタリスト達に影響を与えました。また、スラック・キー・ギターの教則本も手掛け、レコーディングではギャビー・パヒヌイから始まり、フィ・オハナ、ピーター・ムーンなど多くのミュージシャンと共演しています。現代のスラック・キー・ギターシーンに対する貢献には、特質すべきものがあります。