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RES-177 ¥2,381(本体価格)+税 2011年1月26日発売

「カチャーシー・六調・クイチャー・舞踊 〜沖縄全島踊り唄決定盤」
 糸洌長章、波平重夫、結ヌ会(野村流古典音楽保存会)、大城志津子民謡グループほか

沖縄の踊りはカチャーシーのみにあらず!
沖縄本島はもちろん、八重山、宮古の踊りうた、舞踊曲も収録。
沖縄の踊り文化の豊かさを伝える会心作。


沖縄本島の踊り「カチャーシー」、八重山の踊り「六調」、宮古の踊り「クイチャー」、そして舞踊。それぞれの踊りに合わせて演奏される代表曲を収録した、ありそうでなかった内容のアルバムです。
アルバム|曲解説・歌詞・対訳付き|2010年沖縄市にて録音

歌と踊りの島、沖縄。そこには多彩な踊りとそれに付随する歌が数多くあります。
■八重山:八重山の踊りと言えば六調(ろくちょう)が上げられます。起源は四国・九州に分布する「ヨイヤナ節」と深い関係があり、およそ明治の初め頃、奄美や八重山に伝播しました。「六調」の言葉は、三線の奏法上、三弦を往復上下と鳴らすところから来ているようです。なぜ八重山が六調なのかと言いますと、沖縄本島にはすでにカチャーシーがあり、六調を必要としなかった事、加えて沖縄本島との歴史的関係もあり、八重山ではカチャーシーより六調を受容しました。しかも単に受容するのではなく、八重山風にアレンジし、時にテンポをゆるやかにするなどさまざまな工夫が施され、今ではお祝いのフィナーレを飾る歌と踊りとしてとして定着しています。
■宮古:宮古の踊りと言えばクイチャーです。クイチャーの語源は、多勢のものが声を合わせて歌う意味=合唱と言われており、雨乞いや豊年祈願で演じられる集団舞踊歌です。それは力強さと歓喜に満ちており、特に人頭税廃止のクイチャーと呼ばれる「漲水ぬクイチャー」は大変パワフルです。なお宮古は方言、音楽、風習など沖縄本島とは趣を異にするものが多数あります。
■舞踊:数多くの舞踊とそれに付随する歌が存在する沖縄。明治以前に首里王府で出来た踊りの総称を古典舞踊と言い、明治以降に定着したものを雑踊り(ぞうおどり)と言います。雑踊りは古典舞踊に対して庶民の生活が主題となった踊りのことです。(「雑」という文字が付いていますが、「ざつ」ではなく、ちゃんとしたジャンルとして定着しています。本CD収録の「花風」「浜千鳥」「高平良萬歳」は雑踊りになります。)
■カチャーシー:沖縄本島ではお祝いのフィナーレには必ずカチャーシーを踊ります。ゾメキ(騒ぎの歌舞)の雄と言えますが、カチャーシーには「かき混ぜる」の意味があり、代表的な曲として本CD収録の「唐船ドーイ」があります。沖縄の民俗伝統には中国系、本土系、沖縄の土着系など多彩であり、土着の芸能として大衆芸能のエイサーに登場する乱舞などがあります。カチャーシーも様々な民俗芸能から影響を受けて成立し、テンポも早いものばかりではなく、ゆったりしたものもあり、まさに緩急自在と言えます。


■収録曲

1. 六調 【八重山】
明治の初め頃、奄美や八重山に伝播した、まさに八重山を代表する踊りうた。結句では必ず「ヨイヤナ」(ユイヤナ)の囃子が付きます。
唄・三線(糸洌長章・玉代勢泰興・仲大底博也)/ハヤシ(大城孝子 大城和子 新垣 恵)/
筝(赤嶺スエ子)/太鼓(大城みゆき)/笛(仲田治巳)
2. マミドーマ 【八重山】
五穀豊作を祝う農民の躍動的な姿を舞踊化した祝い歌。発祥地は竹富島の仲筋村と言われています。
唄・三線(糸洌長章・玉代勢泰興・仲大底博也)/ハヤシ(大城孝子・大城和子・新垣 恵)/
筝(赤嶺スエ子)/太鼓(大城みゆき)/笛(仲田治巳)
3. 久高節〜与那国ぬマヤー小 【八重山】
海を生業としてきた久高島の漁民の活躍、勇姿を歌った曲。今日では八重山の芸能公演で人気の高い曲となっています。「与那国ぬマヤー小」は与那国役人の妾を猫にたとえ、たくみに比喩しているとてもユーモラスな歌です。
唄・三線(糸洌長章・玉代勢泰興・仲大底博也)/ハヤシ(大城孝子・大城和子・新垣 恵)/
筝(赤嶺スエ子)/太鼓(大城みゆき)/笛(仲田治巳)
4. 漲水ぬクイチャー 【宮古】
クイチャーは声合とも書き、雨乞いや豊年祈願で演じられる集団舞踊歌であり、力強さと歓喜に満ちています。
唄・三線(波平重夫・友利元誠・仲宗根玄雅)/ハヤシ(大城孝子・大城和子・新垣 恵)/
筝(糸数初枝)/太鼓(大城みゆき)
笛(仲田治巳)/サンバ(山城 香)
5. 酒田川 【宮古】
宮古では祝宴の座に登場し、親しまれてきた曲。酒好きの父と孝行息子のエピソードが歌い込まれています。いくら飲んでも減ることはない。存分に飲んでくださいという内容です。
唄・三線(垣花貞子)/ハヤシ(新垣 恵)/筝(山川ヤス)/太鼓(大城みゆき)
6. 與那武岳金兄小 【宮古】

恋する宮古娘の激情を純朴に訴えているこの曲のリズミカルな旋律は、高揚した踊り曲として演奏されます。
唄・三線(波平重夫・友利元誠・仲宗根玄雅)/ハヤシ(大城孝子・大城和子・新垣 恵)/
筝(新垣米子)/太鼓(大城みゆき)/笛(仲田治巳)/サンバ(山城 香)

7. 花風 【舞踊曲】
那覇城入口の三重城に登り、本土に行く愛しい恋人を見送る遊女の踊りが花風です。
唄・三線(野原廣信・玉那覇昭二・宮城 修・上原政男・屋比久勲)/筝(糸数初枝)/笛(仲田治巳)
8. 浜千鳥 【舞踊曲】
この歌と踊りは方言で「チヂュウヤー」と称しています。故郷を遠く離れ、愛しい人を偲ぶ心情を、浜辺でさえずる千鳥に託して表現したものです。
唄・三線(浦崎清子・大城孝子・大城和子・野原理恵・新垣 恵)/筝(宮城紫乃)/
太鼓(大城みゆき)/笛(仲田治巳)
9. 高平良萬歳 【舞踊曲】
組曲「万才敵討(まんざいてぃきうち)」の中から兄の謝名の子と、弟の慶運(坊主)の踊りの部分を舞踊化したものと言われています。「万才口説」「万才講師」「おほんしゃり節」「さいんする節」の歌で構成されています。
唄・三線(野原廣信・上原政男・野原新勇・大城武二・屋比久勲・玉城 清)/筝(新垣米子)/太鼓(大城みゆき)/笛(仲田治巳)
10.踊ゐナークニー〜かいされー 【沖縄本島の踊りうた】
「踊ゐナークニー」は沖縄を代表する叙情歌で、情感深い舞踊歌と言えます。この舞踊では散らし(後奏)は「かいさーれ」で色どりを添え結ぶ内容です。
三線(大城志津子・喜久山節子)/唄(金城智恵美・長嶺ルーシー・喜瀬英子)/
筝(糸数初枝)/太鼓(大城みゆき)/笛(仲田治巳)
11.川平節【沖縄本島の踊りうた】
八重山民謡の「川平節」をヒントにした、男女の恋愛歌の沖縄版「川平節」です。
三線(大城志津子・喜久山節子)/唄(新城慎一・長嶺ルーシー)/太鼓(大城みゆき)/
笛(仲田治巳)/サンバ(山城 香)
12.ハリクヤマクー〜唐船ドーイ〜嘉手久【沖縄本島の踊りうた】
沖縄民謡中最高のゾメキ。カチャーシーのメドレーです。ハリクヤマクーは張り子と山仕事師の作業をユーモアを交えた内容。唐船ドーイは進貢船の帰船を歓迎する内容。嘉手久は奄美出自の島歌です。
三線(大城志津子・喜久山節子・石川洋子)/唄(長嶺ルーシー・石川洋子・長嶺愛歌)/
指笛・ハヤシ(西俣尚子)/太鼓(大城みゆき)/サンバ(山城 香)
13.御年日ぬ唄【ボーナストラック】
ボーナストラックのこの曲は沖縄で非常に人気が高い民謡曲であり、大城志津子の作詞・作曲によるものです。トゥシビー(生年祝い)は特に85、88(トーカチ)、97(カジマヤー)は盛大に年祝いを催します。長寿の島、沖縄ならではの風情を印象深く歌い込んでいます。
三線(大城志津子・喜久山節子)/唄(金城智恵美・長嶺ルーシー・喜瀬英子)/
太鼓(大城みゆき)/笛(仲田治巳)
※仲宗根幸市氏によるCD解説文からの一部を引用して作成しました。


   
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