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RES-173 ¥2,381(本体価格)+税 2010年10月13日発売

ラウル・バルボサ&ダニエル・コラン
「パリの出会い~2大アコーディオニスト夢の共演~」

フランスを代表する2大アコーディオニストによるジョイント・アルバム!
1999年にフランスの文化勲章を受賞、ピアソラからもその腕前を絶賛された、アルゼンチン生まれのアコーディオニスト、ラウル・バルボサ。パリ・ミュゼットの立役者の一人、日本でも人気のアコーディオニスト、ダニエル・コラン。2人が初の共演アルバムをリリースします。

フランスでもほとんど類を見ない、ダブル・アコーディオンによるアルバム。


■アルバム内容
今年72歳になるラウル・バルボサと、69歳になるダニエル・コラン、2人のベテラン・アコーディオニストによるアルバムです。
1987年にアルゼンチンからパリに移住したラウル・バルボサは、アルゼンチンとフランスの音楽的架け橋として精力的に活動し、大ヒットしたCDアルバム「パリ・ミュゼット」にも参加。また自身のオリジナル・アルバムもリリースする等、地元フランスのミュージシャンと深く交流しています。その活動の中からダニエル・コランとの出会いも生まれました。2人は1994年に「雪村いずみミュゼットを唄う」と題されたコンサートで来日したのを始め、多くのステージで共演しています。
今回のアルバムも長きに渡る2人の交流から生まれたものであり、M1のオーソドックスなミュゼット・ワルツから、M2のラスギードドブレや他のトラックにもあるチャマメと呼ばれる、アルゼンチン北東部の音楽をモチーフにして書かれたものまで、2人のバックボーンから出た多彩な曲調を収録しております。
またアルバムにはクレール・エルジエールと本作のプロデューサー&ギタリストのドミニック・クラヴィクがボーカリストとして参加しています。
戦前にパリをタンゴ楽団の一員として訪れた多くのアルゼンチンのバンドネオン奏者に始まり、現在もアルゼンチンとフランスの音楽の交流は続いており、本作もそれを形にした一枚であり、また様々な文化、人種が共存するパリならではの作品と言えるでしょう。


■収録曲

1. アンディフェランス Indifférence (Tony Murena/Joseph Colombo作曲)
ジョゼフ・コロンボ(1900 – 1973)とトニー・ミュレナ(1916 – 1970)という名アコーディオン奏者コンビが作曲したミュゼット・ワルツのベスト・テンに入る曲。
2. ポルト・アレグレのガウチョ Gaucho de Porto Alegre (Raùl Barboza作曲)
ポルト・アレグレはブラジル南部のリオ・グランデ・ド・スール州の首都であり、アルゼンチンと国境を接している州だけあって、大草原のカウボーイ「ガウチョ(ブラジル語ではガウショ)」たちの間では、6/8拍子のチャマメや4/4拍子の<ヴァネロン(Vanerão)>(ブラジル南部で人気があるリズムの一つ)をアコーディオンやギターで好んで演奏する。この曲は、ヴァネロンに似たアルゼンチンのリズム<ラスギード・ドブレ(Rasguido Doble)>(別名Chamamé milongueado - ミロンガ風チャマメ)で書かれている。
3. 巴里祭 A Paris dans chaque faubourg (Rene Clair作詞/Maurice Jaubert作曲)
ルネ・クレール監督(1898 – 1981)が1932年に発表した映画『巴里祭(フランス語タイトル:Quatorze Juillet -7月14日)』の中で歌われた曲。
4. 友人たち Amis Amigos (Dominique Cravic作曲)
ドミニック・クラヴィクがフランスの友人たち、そしてアルゼンチンのアミーゴ(友達)たちの楽しいセッションを思いながら書き下ろした。
5. 群衆 La foule (Angel Cabral作曲)
1936年にアルゼンチンの作曲家アンヘル・カブラル(1911- 1997)が《誰も私の気持ちを知らない(Que Nadie Sepa Mi Sufrir)》というタイトルで当時南米で流行した「ペルー風ワルツ」として作曲、エンリケ・ディセオ(1893 – 1980)が歌詞を付けた。エディット・ピアフが1953年に南米をツアー中、アルゼンチンでこの曲と出会い、気に入り、1957年にリリース。
6. 小雨降る径 Il pleut sur la route (R. Chamfleury作詞/Henry Himmel作曲)
創唱者は《巴里祭》のリス・ゴーティであったが、ティノ・ロッシ(1907 – 1983)が1935年に録音し、大ヒットとなった。日本でも邦訳され、淡谷のり子をはじめ、多くのシャンソン歌手が歌ってきている。
7. 熱き幻想 Ferviente Ilusion (Raùl Barboza作曲)
ラウル・バルボサ作曲による情熱的なワルツ。アルゼンチンやブラジルなどのアコーディオン奏者たちも好んで彼らのレパートリーに入れている。
8. パリのお天気はどう? Quel temps fait-il à Paris ? (Henri Contet作詞/ Alain Romans作曲)
ジャック・タチ監督(1907 – 1982)は映画『僕の伯父さんの休日』を1953年に「ユロさん」役で自作自演、この曲がテーマ曲であった。
9. ボエミアンの夢 Rêve Bohémien (Jo Privat作曲)
名アコーディオン奏者ジョー・プリヴァ(1919 – 1996)作曲。1960年発表の伝説的レコード『マヌーシュ・パルティ(Manouche Partie)』に収録されていた。「ボエミアン」とはパリのロマ(ジプシー)、即ち「マヌーシュ」のことを指す。
10. 人生 La vie (Léo Ferré作詞・作曲)
レオ・フェレ(1916~1993)は46年間も作詞・作曲・歌手活動を続け、沢山の歌をこの世に送り出しているが、自ら録音していない作品も多く、この曲もそのうちの一つである。
11. 枯葉 Les feuilles mortes (Jacques Prévert作詞/Joseph Kosma作曲)
《枯葉》は、パリ開放後の冬を描いたマルセル・カルネ監督1946年の映画『夜の門』の為にコスマが作曲したが、シャンソンを代表する曲であると同時に、《Autumn Leaves》としてジャズのスタンダード・ナンバーにもなっている。
12. ラ・パルティーダ(君の影になりたい) La Partida (作曲者不詳)
別名《ワルツ・ピカ・ピカ》としても知られているワルツだが、作曲者は不詳。中南米全体で非常に慕われ、アルゼンチンでは、歌詞が付けられ、《君の影になりたい(Quiero ser tu sombra)》として歌われることも多い。
13. アコーディオン Accordéon (Jacqueline Batel/Roland Fabien作詞・作曲)
戦前の人気歌手リーヌ・ヴィアラ(1910 – 1998)は自らアコーディオンを演奏しながら歌い、1940年の映画『ル・カフェ・デュ・ポール(Le Café du Port-港のカフェ)』にも出演していたが、この曲は1937年に発表している。パリのアコーディオンについてクレール・エルジエールが歌い上げる。
14. 自発的に Spontané (Daniel Colin/Raùl Barboza作曲)
ダニエル・コランとラウル・バルボサの共作。
15. ピギャール Pigalle (Géo Koger - Guy Luypaerts作詞/ Georges Ulmer作曲)
ピギャールとは、パリ北部モンマルトルの丘の近くの地域を指す。この曲の作者ジョルジュ・ユルメールは1946年にこの曲を作曲、ゲオ・コゲールの詩を載せ、ヴァルス・ミュゼット・シャンテ(歌うミュゼット・ワルツ)として大ヒットとする。




■アーティストプロフィール

ラウル・バルボサ

1938年ブエノスアイレス生まれ。ギター奏者であった父親の影響もあり、早くから音楽の道に入り、8歳の時にボタン・アコーディオンでプロデビュー。父親が生まれたアルゼンチン北東部には「チャマメ」というアコーディオン、バンドネオンそしてギターが大活躍する音楽が根付いており、これはヨーロッパからの移民たちが持ち込んだ音楽が、地方のインディオたちのリズムと合体して生まれた6/8拍子の音楽であり、ラウル・バルボサの音楽のバックボーンを形成する大きな要素である。 アルゼンチンではコロムビアを筆頭に数多くのレコード会社からアルバムをリリースし、「急行列車」などの作品でヒットチャートの上位の座を獲得する等、人気も高かったが、1987年、パリに移住を決意する。 パリではピアソラとの交流も深く、ピアソラ自身は「彼は自分と同じ様に新しい音楽に対する挑戦者であり、自分は彼に対し共感し、敬意を表す」と発言している。その後CDアルバム「パリ・ミュゼット」に参加、また自身のオリジナル・アルバムのリリースと併せて、自分の音楽をヨーロッパに人々に広めるためにコンサートなど地道な活動を行ってきた。その功績はフランス政府にも認められ、1999年には文化勲章に相当する「Chevalier des Arts et des Lettres」を受賞。来日経験も1980年代から2003年ま迄数多くある。

ダニエル・コラン
フランス・アコーディオン界の伝説的巨匠、故ジョープリヴァから『鋼鉄の指を持つ男』と、その迫力あるプレーを絶賛されたコランは1941年生まれ。彼は速弾きのテクニックからも『ターボ』というあだ名まで付いているが、迫力と同時に暖かさや哀愁も伝える貴重な存在である。子供の頃ピアノとソルフィージュの教育を受け、アコーディオンには9歳の頃遭遇。ブサンソン地方のダンスホールでセミ・プロとして鳴らす頃、クラシックに興味を持ち、アート・ヴァン・ダムやトミー・グラナ等のアメリカのジャズ・アコーディオン奏者の影響も受ける。ミュゼットをはじめとする様々な音楽ジャンルで凄みのあるアドリブ・プレーを聞かせてくれる。北米、中東、欧州諸国からフランスのトップ・アコーディオン奏者として招かれ、幅広い演奏活動を続けている。
日本には1994年4月『雪村いずみミュゼットを歌う』の伴奏者として、同10月フェスティバル・コンダ・ロータ5周年企画『パリ・ミュゼット&タンゴ』の出演で来日。2006年には久し振りの東京公演で大絶賛される。2007年には日本に於ける初のリーダーアルバムとなる「フレンチ・カフェ・ミュージック・パリ・ミュゼット2~セーヌ川左岸のロマンス~」をギタリスト、ドミニック・クラヴィクのサウンド・プロデュースの元リリース。その後、2008年7月には「スウィング!ミュゼット」12月には「ジャズ・ミュゼット」をリリース。またシャンソン・シンガーのクレール・エルジエールのアルバムにも全面的に参加している。近年では大貫妙子、中山うりと言った女性アーティストとライブで共演している。2009年9月にはオリジナルアルバム「パリ、街角のアコーディオン~私の愛した名曲集~」をリリース。パリのエスプリを最も良く伝えるアコーディオニストである。

■参加ミュージシャン
参加ミュージシャン
・ラウル・バルボサ(Raùl Barboza)【アコーディオン】
・ダニエル・コラン(Daniel Colin)【アコーディオン/バンドネオン】
・クレール・エルジエール(Claire Elzière)【ヴォーカル】
・ドミニック・クラヴィク(Dominique Cravic)【ギター/ヴォーカル】
・グレゴリー・ヴー(Grégory Veux)【ピアノ】
・ローレント・ラーチャー(Laurent Larcher)【コントラバス】
・ベルトラン・オージェ(Bertrand Auger)【クラリネット】
・ジャン=ミシェル・デーヴィス(Jean-Michel Davis)【パーカッション/ヴィブラフォン】

■レコーディング・インフォメーション
このアルバムは2010年5月から6月の間、モントルイユ(パリ郊外)のメロディウム・スタジオ、並びにパリのアクースティ・スタジオにて『サウンドの若き師匠』ルドヴィック・パラボーによりレコーディング及びミクシングされた。

   
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